豊川雄太 レンタル移籍先の岡山で年俸800万から這い上がれるか?
今日はJ2リーグファジアーノ岡山でプレーしている豊川雄太について話してやろう。
豊川雄太は現在22歳。
リオ五輪最終予選では日本代表として出場し、日本のリオ五輪出場にも大きく貢献した男である。
しかしこの男のその後のサッカー人生は決して順風満帆ではない。
そんな状況の中、その天性の才能で再び日本サッカーのメインストリームへの復活を虎視眈々と狙っているようだ。
豊川雄太のこれまでの経歴とそのプレースタイル、その愛される人柄などをまとめて聞かせてやろう。
【目次】
【豊川雄太】熊本出身のムードメーカー?
豊川雄太は熊本県出身。
高校は全国レベルでも強豪校とされ、数多くのJリーガーも輩出している県立大津高校に進学した。
高校2年からエースナンバー10をつけ、3年時には全国高校サッカー選手権大会にも出場している。
一方でチームメイトから「雄太はどうでもいいところでしか点を取れなかったのに、今年はここぞという所で決めてくれるようになってくれました!」などと若干イジられキャラでもあったようだ。
チームのムードメイカーとでも言うべきなのか、この男の周囲は笑いが絶えないようだな。
ついでに高校3年時のインタビューの一部をここに紹介する。
好きな食べ物は?「ラーメンです!好きなサッカー選手はセスクとイニエスタ!」
趣味は何ですか?「湾岸ミッドナイト!あとは練習です!」
休日は何をしていますか?「休日も練習です!」
まあ、高校生のたわ言だ、許してやってくれ。
【豊川雄太】鹿島アントラーズでJリーグデビュー
そんな豊川雄太も高校卒業後は大学進学を考えていたようだ。
この時点で、リオ五輪出場を目標としていた年代別日本代表U-19にも選出されていたが、なかなか手堅い一面もあるのだな。
しかし、あくまで「記念に」という思いで参加した鹿島アントラーズの練習で、当時の監督トニーニョ・セレゾに評価され、晴れてJリーグきっての強豪クラブである鹿島への加入が決まった。
もともと地力はあったのだから当然と言えばそうかも知れぬが、人生とは分からないものであるな。
そして豊川雄太は鹿島での2年目のシーズンとなった2014年のJ1リーグ開幕戦において初出場・初先発を果たす。
2014年シーズンは出場17試合、得点2と、鹿島アントラーズにおける高卒2年目の選手としては堂々たる成績を残した。
年俸も加入時の360万から800万まで上げる事が出来た。
ただし常勝クラブ鹿島はこのシーズンでタイトルを1つも獲る事が出来ず、非常に厳しい批判を浴びた。
翌2015年シーズンも鹿島は厳しいシーズンを過ごす事になる。
その中で、豊川を評価し獲得してくれた監督トニーニョ・セレゾのシーズン途中での解任などもあり、豊川は1試合の出場も叶わぬまま失意のシーズンを終えた。
Jリーグのトップクラスのクラブでプレーするという事がいかに厳しい事かが豊川雄太の現実を見ると良く伝わってくるであろう。
【豊川雄太】出場機会を求めJ2ファジアーノ岡山へレンタル移籍
鹿島で1試合も出場できなかった2015年シーズンを終えると、豊川は出場機会を求めてJ2ファジアーノ岡山へのレンタル移籍を決心する。
この移籍が転機となったのか、2016年1月に行われたリオ五輪アジア最終予選の日本代表メンバーにも招集され、重要なゴールを決めるなどの活躍で日本チームのリオ五輪出場にも貢献した。
しかし、またしても豊川雄太に失意の時がやってきたのだ。
リオ五輪日本代表メンバーからの落選。
豊川はリオ五輪と言う最高の舞台からの復活のチャンスを失ってしまったのだ。
そして、豊川はファジアーノ岡山でのJ2リーグに全てを懸けて戦う事を心に決め、2016年シーズンは10得点を挙げチーム初のJ1昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。
【豊川雄太】年俸800万から這い上がれるのか?
豊川雄太の推定年俸は800万。
勿論この収入を一般のサラリーマンに当てはめれば相当にリッチな部類に入るであろう。
しかし、Jリーガーの年俸としては下から数えた方が早い金額だ。
豊川雄太と同年に同じ大津高校から鹿島アントレーズに加入、今現在スタメンを確保しリオ五輪にも出場した植田直道の年俸が1500万。
かなり差をつけられている。
植田が今では鹿島にとっては欠かせない選手となっている事を踏まえると、おそらく来期は年俸が1800万くらいに上がると見られている。
プロスポーツの世界は時に残酷であるな。
豊川は2016年の岡山での貢献を評価され、レンタル期間が延長された。
しかし、これは豊川雄太が思い描く目標の中でも最低限のものであったであろう。
そんな状況でもヒーローインタビューでのとぼけたコメントなどで岡山サポーターの気持ちをがっちりと掴んでいる。
2017年の目標を20得点としている豊川雄太。
「20得点くらいしないと、J2で圧倒的な選手とは見てもらえないから」というのがその理由である。
豊川雄太はJ2リーグで圧倒的な力を見せつけ、自分を「戦力外」とした鹿島アントラーズへ後悔させたいのであろう。
いや、そんな豊川はそんな小さな男ではない、今度こそ絶対的な選手としてJ1リーグの舞台で活躍する事を目指しているのであろう。
2017年シーズンの前半戦を終えて、豊川雄太のゴール数は8。
目標の20ゴールに十分手が届くところまで来ているのは間違いない。
今後の豊川雄太の活躍、その這い上がる姿は必見であるぞ。