柏好文は脳震盪や怪我で日本代表落選?プレースタイルや年棒、嫁について
サンフレッチェ広島不動のサイドハーフ柏好文(かしわよしふみ)がこれまで一度として日本代表に招集されていないのは何故なのか?
多くのサッカーファンがそう思っているであろう。
圧倒的な突破力、そしてチャンスメイク、無尽蔵なスタミナ。
サッカーの監督であれば誰もが欲しいと思うような選手像を体現したかの如き選手、柏好文。
一説には脳震盪や怪我で落選したとも言われているが、実際のところはどうなのであろう。
今回は柏好文が日本代表に招集されないのは何故なのか、そのプレースタイルや経歴を基に検証してみよう。
また、その年俸や嫁情報などについてもまとめて聞かせてやるぞ。
【柏好文】プロ入り以来安定した活躍ぶり
柏好文は山梨県出身。
中田英寿を輩出した事でも良く知られている、古豪県立韮崎高校を経て大学サッカー界の強豪国士舘大学へ進学した。
国士舘大時代には1年からレギュラーとなり、関東大学リーグ1部においては卒業するまでに66試合出場25得点ととてつもない記録を持っている。
柏はプロ入りに際し、地元クラブでもあるヴァンフォーレ甲府に加入し、加入当初から比較的安定してJリーグに出場を重ねていた。
特に2012年に城福浩(じょうふくひろし)が監督に就任して以来は、柏好文の豊富な運動量をフルに活かし右サイドのスペシャリストとさせるべく厳しい指導もあり、いつしかヴァンフォーレ甲府は柏のチームへと変革していく。
この頃、試合後のミーティングなどでは、チームメイトから「今日も柏スペシャルだったな」とからかわれる程に、城福監督から怒られるのも褒められるのも柏である事が多かったそうだ。
柏はこの甲府時代を振り返って、城福の当時の指導への感謝を良く口にするそうであるぞ。
【柏好文】優勝出来るクラブへの移籍
柏好文のヴァンフォーレ甲府での活躍は他のクラブからも大いに注目され、獲得オファーは絶えなかったそうである。
そんな状況の中、柏はあまたの好条件オファーも断り甲府での成長の日々を選んでいた。
しかし、柏好文の心の中にいつしかこうした気持ちが生まれる。
「優勝出来るチームでプレーしたい」
そして、柏好文は2014シーズンから当時のJ1王者サンフレッチェ広島でプレーする事を決断し、完全移籍で加入。
推定年俸2500万円であった。
この時、柏に届いた獲得オファーは全てで5クラブ。
川崎フロンターレ、横浜Fマリノス、アルビレックス新潟、セレッソ大阪、そしてサンフレッチェ広島であった。
結果として、柏好文は移籍した翌年にサンフレッチェ広島でJ1王者のタイトルを獲得するのであるが、当時オファーを出していた他のクラブに行っていたとしても、恐らくその能力を発揮し活躍をしていたであろう。
特にここのところ、あと一歩で優勝を取り逃している川崎フロンターレのサポーターは臍を嚙んでいるかも知れんな。
ちなみに、現在の柏好文の年俸は推定4000万円。
フロンターレであれば、出せたであろう額だ。
【柏好文】嫁は一般女性そして心は韮崎に
柏好文はサンフレッチェ広島に移籍した年に、一般女性と結婚している。
この女性と柏がどこで出会い、どう愛を育んだのかは分からぬが、盛大な披露宴には韮崎高校時代の仲間を大勢招いたそうである。
半ば韮高サッカー部同窓会の様であったそうだぞ。
広島へ移籍して以降の柏の活躍の裏には、内助の功があったのだな。
【柏好文】日本代表落選の理由は脳震盪?怪我?
J1王者のクラブで大活躍をしている選手が日本代表に選ばれないのであるから、こうした噂が出るのも致し方なかろう。
しかし、柏好文が日本代表にこれまで一度も招集されていない大きな理由は脳震盪でも怪我でも無いと考えられているようである。
特に脳震盪については確かに一時心配をされたが、Jリーグの規定通り5日に渡る医療チェックを受けた柏は次の週のリーグ戦に出場を果たしている。
柏が代表に招集されない最も大きな理由は、現在の日本代表の戦術を実行する上でのフォーメーションに、柏好文が主戦場としているサイドハーフのポジションが実質的に存在していない事が挙げられる。
日本代表監督ハリルホジッチはこれまで多くの選手を代表候補としてピックアップしているが、その中には柏の様に上下動の運動量が激しく、ドリブルでの突破を得意とする選手はほとんど入っていないのだ。
ここに興味深いデータがある。
柏好文がサンフレッチェ広島で優勝した2015年のデータではあるが、このシーズンのJ1ドリブル数、ドリブル成功率のいずれも柏好文が断トツの1位となっている。
そしてそのランキングの中で外国人選手を除くと柏を含め5人の日本人選手がランク入りしているが、その中には日本代表の主力メンバーとなっている選手はいない。
宇佐美貴史、斎藤学、この2人については辛うじて日本代表に招集される事もあったが、主力とはなり切れていない。
他の2名、阿部拓馬、菊池大介は柏好文同様に代表招集経験が無い。
これは単なる偶然ではないはずである。
ハリルホジッチの思い描く戦術の中ではサイドを崩す役割を果たすのは長友佑都であり酒井宏樹と言ったサイドバックの選手なのであろう。
日本代表はオールスターチームでは無い。
そこにおいては指揮を執る監督の意向に沿った特性を持った選手だけがプレーする事を許される。
しかし、柏好文のプレーを一度でも見た者はこの男が特別な選手である事を感じ、世界を相手取った姿を見たくなって当然だとも言える。
それだけ、柏好文のプレーには見る者を惹き付ける魅力があるのだ。
まだ見たことない者は、是非注目をしてみてくれ。