清水のエース鄭大世は北朝鮮代表をどう思ってる?嫁が客室乗務員という噂も?
Jリーガーの中でもとにかく熱いハートの持ち主である鄭大世の事は知っているだろうな?
鄭大世はその名前からも分かると思うが、在日コリアンである。
Jリーグにはこれまでに何人もの在日コリアン選手がプレーしてきたが、鄭大世はその中でも最も成功した選手と言えるだろう。
何と言っても、鄭大世は北朝鮮代表としてワールドカップに出場した事もあるのだ。
現在は清水エスパルスで主将を務め、チームのエースでもある鄭大世のプレイヤーとしての経歴からプライベートな嫁情報まで、まとめて聞かせてやろう。
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【目次】
【鄭大世】朝鮮大学校からJリーガーとなった初めての選手
鄭大世は愛知県名古屋市出身。
韓国籍の父親と北朝鮮籍の母親との間に生まれた在日コリアン三世である。
愛知朝鮮第二初級学校(日本の小学校にあたる)から民族教育を受けながら育ち、その頂点でもある東京の朝鮮大学校に進学した。
朝鮮民族学校ではサッカーが非常に盛んに行われているから、鄭大世も初級学校時代に自然とサッカーを始めたようだな。
朝鮮大学校では体育学部蹴球部に在籍するも、鄭大世が学生の頃はまだ朝鮮民族学校が日本の高校や大学の公式戦に参加出来るようになってから間もない時期であり、朝鮮大学校蹴球部は実力が十分ありながら、東京都大学サッカーリーグの中でも下位カテゴリーでの戦いを強いられていた。
そんな状況の中、鄭大世はプロ入りを目指し代理人と契約、代理人の紹介でJリーグクラブの練習に参加するようになったそうだ。
複数のクラブの練習に参加する中で、川崎フロンターレと専修大学との練習試合に出場し5ゴールを挙げた事が高く評価され、朝鮮大学校卒業後の2006年川崎フロンターレへの加入が決まった。
それまでも在日コリアンのJリーガーはいたが、いずれも日本の高校や大学などの教育機関を経てプロになっている。
これにはJリーグの定める外国籍選手枠の問題が大きく絡んでいる。
外国籍扱いしない外国人選手(いわゆる在日枠)の認定をされる為には日本の教育機関を卒業する必要があるのだ。
朝鮮大学校からJリーグ入りした選手は鄭大世が初めてであった。
鄭大世も「在日枠」認定を受ける為に、朝鮮大学校在籍時にダブルスクールで日本の通信制高校を卒業している。
何という執念、情熱であろう。
【鄭大世】北朝鮮代表に対する思い
鄭大世は父親と同じく実は韓国籍である。
しかし、朝鮮学校で民族教育を受け育ったことで心の祖国は北朝鮮だと思っていたそうだ。
一時は韓国籍を捨て、北朝鮮籍を取ろうとまで決意していたようであるが、在日朝鮮人蹴球協会のサポートを得て、韓国籍のまま北朝鮮のパスポートを取得し、北朝鮮代表チームでのプレーが可能になった。
2010年南アフリカで行われたワールドカップに出場した北朝鮮代表チームにも選出され、その初戦対ブラジル戦では試合前の国歌斉唱時に感極まり涙する鄭大世の姿が話題になった。
試合後には「サッカーを始めた子どもの頃からこの瞬間をずっと想像していた。この大きな舞台で世界一のブラジルと戦えた事がとても嬉しい」とコメントした。
鄭大世のこれらのエピソードを「歴史が生んだ矛盾」と表現したライターもいたが、まさに鄭大世は在日コリアンのデリケートな立場を体現する存在であったのだな。
【鄭大世】嫁は客室乗務員?
鄭大世は2013年12月に韓国人の客室乗務員の女性と結婚した。
当時、鄭大世は韓国の水原三星ブルーウィングスでプレーしており、出会いの場は韓国だったのであろう。
民族教育を受けてきた鄭大世は勿論ハングルも流暢に話すことが出来るから、持ち前の熱いハートで猛アタックをしたはずだ。
「彼女の好きな所は、僕のことをイケメンだと言ってくれるところです」
こういうストレートな物言いが何とも鄭大世らしいセリフであるな。
【鄭大世】清水エスパルスJ1昇格の立役者
2015年鄭大世は降格の危機にあった清水エスパルスからのオファーを受ける。
リーグの折り返し地点での途中加入であった。
しかし、鄭大世の奮闘も虚しく清水エスパルスはクラブ創設以来初のJ2降格と言う厳しい状況に陥った。
翌年のJ2リーグでは何としても1年でのJ1昇格を果たすべく鄭大世は大車輪の活躍を見せた。
その結果、清水エスパルスは見事1年でJ1に返り咲き、鄭大世も自身キャリアハイとなる26ゴールを決め、J2の得点王に輝いた。
J1残留の為の切り札として清水からのオファーを受けた自分が、その願いを叶えられなかった事に対しての償いであるかの様な悲壮感さえ漂う鄭大世の姿がそこにはあった。
そして2017年、新しいJ1でのシーズンを鄭大世は清水エスパルスの主将として迎える事となる。
今では、すっかりチームの大黒柱となった鄭大世であるが、そこに至るまでの努力は並大抵のものでは無かったはずであるぞ。
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【鄭大世】今後の活躍は?
鄭大世も既に33歳。
サッカー選手としてのキャリアがあと何年あるかは分からぬが、その強く熱いハートをもってすればどんな世界でも生き抜いていくであろう。
しかし、まずは今シーズンの戦いである。
リーグも前半戦を終え、鄭大世はチームの得点源であり絶対的なリーダーとして君臨している。
決して調子がいいとは言えない今期の清水エスパルス。
J1残留を果たすためには鄭大世には今以上の活躍が求められている。
今後の鄭大世の活躍には是非注目してみてくれ。