瀬川祐輔 大宮への出世移籍。内定先を蹴りプロになった男のプレースタイルは?

2019年10月8日

今日は異色の経歴を持ち、今まさに出世しようとしている若きJリーガー瀬川祐輔について話してやろう。

ほとんどのJリーガーがその下部組織出身者や元高校、大学のスター選手であるのに対して、瀬川祐輔にはそうした「なるべくしてなる」経歴を持っていない。

大学4年の冬まではサッカーでプロになろうなどとは夢にも思わず、目立った活躍も無い選手であった。

そんな瀬川祐輔が2017年からJ1リーグ、アルディージャ大宮の主力選手として活躍をしている。

どうだ?この瀬川祐輔という男に興味が湧いてきただろう?

それでは、瀬川祐輔のこれまでの経歴やそのプレースタイル、今後の可能性についてまとめて聞かせてやろう。

【瀬川祐輔】大学3年までは補欠選手。一般学生と共に就職活動

瀬川祐輔は東京都大田区生まれ。

地元雪谷の少年団でサッカーを始めたのは小学2年生の頃だった。

その後、日大二中~日大二高~明治大学へと進学。

日大二中も日大二高も、都内ではそれほどの強豪校では無いから、関東の名門明治大学のサッカー部に入れたのはそれだけでもある意味快挙だったのかも知れぬ。

明治大学サッカー部時代では3年生まで補欠であったのも当然であろうな。

大学4年のシーズンからはレギュラーとしてリーグ戦にも安定して出場出来る様になり、明治大学も大学サッカーの全国トーナメント総理大臣杯で準優勝するなどの成績は残していた。

瀬川自身はプロになりたかった様だが、当時は注目もされておらずJクラブからのオファーは全くなし。

そこで一般の学生同様に大学3年の1月頃からは就職活動に力を注いだようだ。

瀬川は自分の「誰とでも仲良くできる」という社交的な性格を武器に、営業職としての仕事に魅力を感じていた。

この就職活動時期も企業側の様々な選考段階においても、瀬川は自分と向き合い、高い目標を持って取り組んだそうだ。

ここではサッカー部で培った精神力やチームプレーの大切さが活かされていたそうであるぞ。

そして瀬川は大手スポーツ飲料会社の内定を1万人とも言われた志望学生との競争から勝ち取った。

その後、プロサッカー選手として厳しい競争を勝ち抜く精神力は、この当時から持っていたのだな。

しかし、ここから瀬川祐輔のサッカー選手としての大きな転機が訪れた。

就職を目前に控えた大学4年の12月末、気持ち的にもすっかり社会人として働くことを念頭においていた瀬川にJ2ザスパクサツ群馬から獲得オファーの話が舞い込む。

瀬川は必死に掴んだ内定先を諦めるべきか大いに悩んだそうだ。

しかし、最終的に「プロサッカー選手になりたい」という子どもの頃からの夢を果たすべく、ザスパクサツ群馬からのオファーに応じる決断をした。

内定先企業に辞退とお詫びの挨拶をした際には、企業側の担当者にむしろ応援されたというエピソードからは瀬川の人柄の良さも感じ取れるぞ。

【瀬川祐輔】大卒ルーキー背番号26には出世の期待が

ザスパクサツ群馬からオファーを受けた一か月後には瀬川祐輔はプロサッカー選手としてザスパクサツ群馬のキャンプに参加する。

このザスパクサツ群馬には前年、大卒ルーキーでありながら大活躍をし、J1大宮アルディージャへと移籍した江坂任というストライカーがいた。

瀬川も同じ大卒ルーキーストライカーとして江坂の様な活躍を期待され、江坂のつけていた背番号26を引き継ぐこととなった。

この背番号26はもしかしたら、瀬川がルーキーイヤーである1年目で大活躍する事になった布石になったのかも知れぬ。

瀬川祐輔は2016年のJ2開幕ゲームからスタメンで出場。

そのデビュー戦ともなった開幕戦で、2ゴール1アシストの大活躍でチームを勝利に導く。

数か月前まで一般企業に就職する予定だった男が、いきなりプロの世界で結果を出したのだから、人生とは面白いものであるな。

その後もチームの中心メンバーとしてゴールを重ね、ギラヴァンツ北九州戦では見事なハットトリックまで決めてみせた。

瀬川祐輔は身長170㎝と、サッカー選手としては小柄である。

しかし、そのスピード、左右両脚から繰り出されるシュート、抜群の得点感覚が一気に開花した。

シーズン前に瀬川が掲げた目標は二桁得点だったが、終わってみればシーズン通算で13ゴール。

堂々たる成績だ。

そして奇しくもそのゴール数は前年に大卒ルーキーで活躍した江坂のゴール数と同じだった。

2016年シーズンが終わると、瀬川祐輔は江坂と同じようにJ1大宮アルディージャからのオファーを受け、2017年完全移籍でチームを移った。

瀬川が移籍する前年にザスパクサツ群馬から大宮アルディージャへ移籍していた江坂はJ1リーグでも結果を出していた。

大宮アルディージャとしても、このザスパクサツブランドには信頼を置いていたのであろう。

ザスパクサツ群馬の背番号26の系譜を瀬川祐輔はきっちりと引き継いだのだな。

 

【瀬川祐輔】夢のJ1デビュー 評価は上々

瀬川祐輔は大宮アルディージャへ移籍後、2017年シーズンの開幕戦からスタメンに名を連ねた。

しかし、大宮アルディージャは例年になく厳しいスタートを切る事になっていた。

開幕戦より6連敗、初勝利を挙げたさいたまダービーでの浦和レッズ戦まで、約2か月間勝利から見放されてしまったのだ。

そんなチーム状況の中で、瀬川も苦しい戦いを強いられている。

リーグ前半戦を終えて、得点は柏戦であげた僅か1点のみ。

今期の目標を「二桁得点」としている瀬川本人もこの結果には全く満足していないだろう。

シーズン序盤での監督辞任などもあり、今まさにプロサッカーの世界の厳しさをまざまざと感じているかも知れぬ。

ただ、そんな厳しいチーム状態の中でも瀬川祐輔は、同じ道を先に行く先輩江坂任と共に大宮アルディージャの攻撃を支える重要な選手として一定の評価を受けている。

そのスピードを活かしたドリブル突破、シュートセンスなどはJ1の強豪相手も一目置く存在となるだけのパフォーマンスは発揮している。

リーグはまだ半分残っている、チーム状況も開幕時より確実に上昇している中で、瀬川によるゴールシーンもまだまだ生まれるであろう。

これまでその期待の何倍もの結果を出し、周囲の予想を大きく覆してきた瀬川祐輔という男。

今シーズンの瀬川も、きっと我々見るものの期待をまた大きく裏切ってくれるのではなかろうか。

今後の瀬川祐輔に注目して損は無いと思うぞ。






















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Posted by jopper