柏レイソル手塚康平のプレースタイルは?初ゴールや応援歌 弟も選手ってホント?
今日は、その「エレガント」なプレースタイルから、日本サッカー界で話題になっている柏レイソルの手塚康平について話してやろう。
手塚康平は2017年3月にJリーグデビューを果たしたばかりの21歳。
Jリーグデビューから数か月で柏レイソル不動のスタメンに名を連ねるツワモノなのだが、この男、既に熱心な柏サポーターをもすっかり魅了しているらしいぞ。
手塚康平の選手としてのこれまでの経歴やそのエレガントと言われるプレースタイルについてまとめて聞かせてやろう。
【手塚康平】これまでの経歴
手塚康平は宇都宮生まれ。
地元の少年団である「ともぞうSC」で幼稚園時代よりサッカーを始め、6年生の時には栃木県代表として全日本少年サッカー大会に出場し頭角を現し始めた。
中学に進学するとともに柏レイソルの下部組織に加入し、その後も振り落とされることなくピラミッドを登って行った。
高校3年時にはトップチームの試合に出場可能な2種登録選手となり、U-18チームにおいてもチームの核として高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグEASTでの初優勝をもたらす。
ちなみに手塚康平には2歳下に手塚貴大という弟がいるが、この弟は地元栃木SCの下部組織で育ち現在は名門筑波大学サッカー部でプレーしている。
なかなか実力のある兄弟の様だな。
しかし、手塚康平のサッカー人生は高校3年時まで順風満帆に見えたが、その後はなかなか苦労をしたようだ。
トップチームでの出場機会が無いと見るや、2015年に約半年ニュージーランドのセミプロクラブでプレーする道を選んだ。
手塚はこのニュージーランド時代に身につけた「激しいプレッシャーの中でボールを捌く技術」が現在の自分のプレーに活きていると語っている。
2016年には柏レイソルトップチームと晴れてプロ契約を結ぶもこのシーズンは出番が全く無かった。
しかし2017年3月15日、ついに手塚康平のJリーグデビューの日がやってくる。
この試合、ルヴァンカップ対清水エスパルス戦で手塚は素晴らしいゴールを決め、監督の信頼を掴み、その後はすっかりスタメンに定着している。
こう見てみると、手塚康平がいかに突如として現れた日本サッカー界におけるスター候補であるかが良く分かるだろう。
実際、今シーズンの柏レイソルの成績は手塚康平がレギュラーに定着し始めてから右肩上がり、一気に優勝候補一角に名乗りを挙げた。
チームも手塚自身もここまで成功するとは想像していなかっただろう。
勝負の世界とは分からないものであるな。
【手塚康平】プレースタイルはまさに「エレガント」
2017年3月にJリーグデビューを果たした手塚康平のポジションは「ボランチ」だ。
「ボランチ」とはポルトガル語で「舵取り」を意味するブラジルのサッカー用語で、チームの戦術上とても重要なポジションでもある。
この「ボランチ=舵取り」は勝負のカギを握っている分、人気のある選手も多い。
そんなチームのカギを握るポジションをJリーグにデビューしたばかりの選手に任せている事に、柏サポーターも最初は懐疑的だった様だ。
その証拠がサッカーのサポーターが叫んでいる応援歌、俗に言う「チャント」に現れている。
サポーター達に実力が認められている選手にはオリジナルのチャントがある。
逆に言えば、オリジナルのチャントをサポーターに作って貰えないうちは「一人前」としては見られていない訳だな。
手塚も勿論、デビューしてからしばらくはオリジナルチャントが無い男だった。
しかし、手塚の華麗で繊細な左足のパス、常に上体を保った美しい姿勢、冷静でクールな判断力、そうした数々のプレーがサポーターの心を掴むのにはそれほど時間はかからなかった。
そしてついに手塚康平のオリジナルチャントが柏レイソルサポーターによって作られる事になる。
「てづかーこーへい エレガント てづかこうへい てづかーこーへい 見せてやれ 左足 フッフー ♪」
原曲となったのは大江千里のYOUという曲だそうだが、まさに手塚のプレースタイルにあった素晴らしいチャントだ。
そしてこのチャントは柏レイソルサポーターの間でも、今一番ホットなチャントとなっている。
エレガントなプレースタイルを持つ日本人選手の登場にサッカーファンも大いに期待している様だ。
【手塚康平】今後の可能性
手塚康平はこれまでのサッカー人生において、「日本代表」と名の付く年代別代表チームとは全く縁が無かった。
柏レイソルの下部組織では活躍をしてきたが、その活躍は「日本代表」クラスには届かないレベルだった。
しかし、ここに来てそのチャンスは大きく広がっているのかも知れぬ。
まず、柏レイソルの調子が今シーズンはすこぶる良い。
優勝争いに絡む勢いだ。
そうなれば、Jリーグの強豪クラブも柏レイソルを倒そうと本気で戦いを挑んでくる。
当然、柏レイソルの試合は注目度があがる。
その中で活躍をし続けている、今年デビューしたばかりのルーキー手塚にも注目は集まる。
それだけではない、現在ワールドカップ最終予選を戦っている日本代表は厳しい戦いを強いられている。
日本代表監督にハリルホジッチも日本代表の課題でもある「ボランチ」については新しい人材を欲しがっているだろう。
こう考えると、手塚康平が来年ロシアで行われるワールドカップに出場していても、ちっともおかしくはないだろう。
今後もエレガントな男、手塚康平に注目しつつ、さらなる活躍を期待したいものだな。