市立船橋高卒ルーキー原輝綺がポジション獲得!そのプレースタイルは?彼女の噂も?
今日はJ1リーグアルビレックス新潟の期待の若手選手、市立船橋出身の原輝綺について話してやろう。
原輝綺は2017年シーズンのJ1開幕戦に先発出場した唯一の高卒ルーキーだ。
それだけでも十分凄い事なのだが、U-20ワールドカップに出場した為欠場を余儀なくされた3試合を除き、リーグ戦全試合にほぼフル出場をしている。
もはや高卒ルーキーとは呼べない程の活躍ぶりであるな。
今回は原輝綺の経歴やそのプレースタイル、プライベートについてまでまとめて聞かせてやろう。
【原輝綺】野球少年が偶然サッカーを始める
原輝綺はさいたま市出身。
父親が野球をやっていた事も影響したのか、最初に始めたスポーツは野球だったそうである。
そんな原輝綺少年が小学2年の時、いつもの様にグランドへ素振りをしに行くと横でサッカーチームが練習していたらしい。
ひとりで素振りをする少年を不憫に思ったのかは分からぬが、サッカーの練習を一緒にやらないか?と声を掛けられたそうだ。
原輝綺はふと父親の顔がよぎったが、サッカーチームの練習に緊急参加。
一瞬でサッカーの楽しさに魅了されたと言っている。
その後は毎日練習したいと言う気持ちが抑えきれず、東京にあるチームとの掛け持ちになり自転車を漕いで1時間ほどの距離を平気で通っていたそうだ。
いやはや、子どもの情熱たるや凄いものであるとは常々思っているが、原輝綺もそうした少年だった様であるな。
【原輝綺】強豪市立船橋へ進学も地味な選手「何で俺が・・・?」
中学時代まで特筆する様な実績を見せていなかった原輝綺であったが、サッカー強豪校である市立船橋から声がかかった。
「何で俺が・・・?」これが本人の素直な気持ちだった様だな。
しかし、市立船橋での充実した練習の日々が原輝綺をサッカー選手としてどんどん高いステージへと導いていく事となる。
原輝綺在籍時の市立船橋の戦績たるや素晴らしいものである。
2015年インターハイ準優勝、2016年インターハイ優勝。
2016年の3年時にはインターハイと正月の全国高校サッカー選手権の2冠を期待された市立船橋であったが、惜しくもそれはならなかった。
このチームの素晴らしい戦いの中で原輝綺も優れた指導者の下で主に守備的なポジションについてのイロハを身につけていく事となった。
決して派手で目立つ選手では無かった原輝綺だが、その評価は次第に高まっていく。
高3の夏に年代別日本代表U-19に初招集。
「何で俺が・・・?」この時も原輝綺はそう思ったそうだ。
そして原輝綺はU-19チームの中でも次第に中心選手として登用されるようになり、中東やフランスなどへの遠征メンバーにも選出された。
「何で俺が・・・?」と思う一方で「またこのパターンか」という気持ちも出てきていたそうだ。
自分自身はそれほど手ごたえを感じていないのに、何故か評価は高まっていく。
しかし、当時のU-19日本代表チームの内山篤監督は周囲にこう漏らしていたそうであるぞ。
「いい選手をひとり見つけた」
これが原輝綺を指しているという事はその周囲にとっては意外でもなんでもなく、至って当然という空気であったそうだ。
原輝綺はその後、Jリーグ2チームの練習に参加する。
その2チームともが原輝綺との契約を望みオファーを出してきたそうである。
この時も「何で俺が・・・?」と本人が思ったかどうかは分らぬが、原輝綺はオファーをくれたチームの1つであったJ1アルビレックス新潟への加入を決めた。
この頃ともなれば、「何で俺が・・・?」と言う気持ちもその自信が覆い隠してしまっていたのであろう。
そして原輝綺を評価していたのはサッカー指導者ばかりでも無かったのでなかろうか。
この謙虚な優男、女子にも相当モテたはずである。
高校サッカーで活躍を見せる選手には女子ファンも非常に多い。
まあ確証があるわけでは無いが、原輝綺のこれまでの活躍を見れば、それを支えている彼女がいると思った方が良いかも知れぬな。
【原輝綺】J1唯一の高卒ルーキー開幕スタメン!
原輝綺は加入したアルビレックス新潟のボランチとして、開幕戦にスタメン出場した。
なかなかチームの結果が出ない中で、原輝綺は奮闘しプロ選手としての評価を高めていく。
途中、厳しいチームの台所事情からサイドバックでの出場を余儀なくされた時期もあったが、原輝綺はそのサッカーセンスでそつなく役割を全うした。
原輝綺は決して華やかな選手ではない。
身長178㎝体重70㎏という細身の身体でありながら、高校時代より常に評価をされ続けている理由は原輝綺が「先を読む力」「ゲームの流れを読む力」に長けた選手であるからだ。
言わば「頭脳派プレーヤー」であるのだな。
2017年5月に開催されたU-20ワールドカップでも原輝綺は主力選手として世界の強豪国との真剣勝負も経験した。
特に決勝トーナメント初戦で対戦したベネズエラ(大会準優勝チーム)との一戦は原輝綺について衝撃的であったようである。
ベネズエラチームの10番ソテルドとマッチアップする事になった原輝綺は、そのテクニック、身体の強さ、戦術眼、全ての面で「勘弁してくれ」と思うほどに差を感じたという。
しかし、この経験を自らの今後の戦いに活かしていくべく、原輝綺はその戦況を冷静に分析して見せている。
若い選手で、ここまで冷静に戦術について語れる選手はなかなかいない。
原輝綺は今後間違いなく、日本トップクラスの選手として日本サッカー界に欠かせぬ存在となって行くはずである。
U-20ワールドカップから帰国した後も、原輝綺の所属するアルビレックス新潟は厳しい状況におかれている。
原輝綺はもはや自分がルーキーだとは思っていない。
チームの中心選手として「自分がこのチームを勝利に導く」という使命感を持って戦っていると話している。
何というたくましさであろうか。
原輝綺は地味で目立たない選手である。
しかし、この頭脳派プレーヤーはいずれ日本を代表する選手へと成長を遂げるであろう。
今後の原輝綺に是非注目してみて欲しい。