朝日生命体操クラブのボイコット事件とは?パワハラやトラブルは?

2019年10月8日

宮川紗江選手が朝日生命体操クラブに半ば強引に勧誘され、その副校長の塚原千恵子にパワハラをされていたのではないか?という疑惑にまで浮上している。

最初は速見佑斗コーチが宮川紗江選手に暴力をふるったとして日本体操協会が処分をしたのだが、それに対して宮川紗江選手と早見コーチが異議を申し立てた。

それに対し、日本体操協会が暴力行為ということで弁護士を立てて処分についての妥当性を述べている。

宮川紗江選手が記者会見を開き、なぜこのようなことが起こったのかを話した。

その過程で、朝日生命体操クラブの校長であり日本体操協会の塚原光男副会長の妻である塚原千恵子女子強化本部長からの脅しともとれる朝日生命体操クラブへの勧誘が明らかになった。

これに対して、塚原光男副会長はすべて嘘だと否定をしている。

では勧誘をした朝日生命体操クラブとはどういったクラブなのか?

ここで少し掘り下げてみていきたいと思う。

朝日生命体操クラブとは?

朝日生命体操クラブとは、もともと朝日生命が運営をしていた体操クラブだった。

もともとは朝日生命の社員が体操をするレクリエーション目的のものだったようだが、経済的な問題でこれを運営を断念したようだ。

しかしそこに目をつけたのが、塚原夫妻。

塚原光男氏と塚原千恵子氏が有限会社塚原体操センターを2002年に設立して、朝日生命体操クラブを運営するという形になる。

その後は朝日生命は協賛という形で支援はしているが実質は、塚原千恵子・塚原光男夫妻のクラブという位置づけになる。

朝日生命体操クラブの所属選手は?

朝日生命体操クラブの所属選手について見ていこう。

こちらは朝日生命体操クラブに所属している選手たち。

男子

塚原直也

中野大輔

内村航平

女子

信田美帆
小菅麻里
上村美揮
大島杏子
石坂真奈美
溝口絵里加
黒田真由
山本さとみ
岡部紗季子
美濃部ゆう
大川真澄
鶴見虹子

体操に疎い人間でも内村航平に関しては知っているだろう。

日本の体操選手としてオリンピックに出場し、金メダルを獲得した。

そんな強豪選手があつまるのがこの朝日生命体操クラブだ。

塚原千恵子・塚原光男夫妻の息子・塚原直也さんとは?

そして塚原直也は塚原光男・塚原千恵子の息子にあたる。

アテネ五輪では男子総合で金メダルを獲得。

父親の塚原光男もミュンヘン五輪で金メダルを獲得しているので、親子揃ってのオリンピック金メダルだ。

純粋に素晴らしいな。

ちなみに、その前のシドニー五輪やアトランタ五輪にも出場しているので、体操選手としては非常に評価が高い。

アテネ五輪の後の、北京五輪には出場できず、オーストラリア国籍を取得して、ロンドン五輪を目指していたが、選考から外れてしまい、出場できなかった。

猫ひろしもカンボジア国籍を取得して、マラソン選手としてリオデジャネイロオリンピックに出場したが、まさにそんな感じだ。

塚原直也は今は朝日生命体操クラブで指導者として活動をしている。

朝日生命体操クラブボイコット事件について

朝日生命体操クラブのボイコット事件について話をしていきたい。

このボイコット事件は今から27年以上も前の話だ。

1991年に起きた事件。

これは『朝日生命判定』というものに対して抗議をする意味で、コーチが選手にボイコットをさせた。

これは、朝日生命体操クラブにばかりひいきの採点をしていて、結果的に他の選手はどんなに素晴らしい演技をしても点数がはいらない。

そんなことで、全日本選手の90人のうちの半分以上の55人が出場を辞退する結果になった。

なんだか最近似たような話を耳にするな。

アマチュアボクシングの『奈良判定』と全く同じだ。

山根元会長の出身地である奈良県の選手にばかり勝たせてしまうという『山根マジック』とも言われている。

そんなものが当時の日本体操でもあった。

その中心人物こそがそう、塚原光男・塚原千恵子夫妻だ。

そのボイコット事件後に、塚原千恵子は強化部長を辞任したが、それを撤回し、塚原光男が辞任という形になった。

この塚原夫婦、塚原千恵子の方が権力者ということかもしれない。

朝日生命体操クラブのパワハラについて

朝日生命体操クラブに入ることを強要されたとして、宮川紗江選手は記者会見を行った時に語った。

同じことをされた選手も数多くいるようだ。

例えば、バルセロナ五輪の銀メダリスト池谷幸雄の体操クラブに所属する村上茉愛も引き抜き行為をされたと、池谷幸雄は語っている。

こういう日本代表選手をたくさん囲って、朝日生命体操クラブの絶対的な力を誇示する行為を塚原千恵子は行っているようだ。

そしてそれを断ると、ナショナルトレーニングセンター通称NTCの施設を部分的にしか使わせなくさせたりという嫌がらせ・いわゆるパワハラを行う。

日本のスポーツ界でのトラブルが相次ぐ

ここにきて数々の日本のスポーツ協会の膿が出てきている。

日大アメフト部の悪質タックルから始まり、アマチュアボクシングの山根元会長の独裁政権。

そして今度は日本体操協会の実質ドンである塚原千恵子女子強化本部長の悪質なパワハラ行為。

おっと、その前には、伊調馨に対してパワハラを行ったことで色々と問題になったアマチュアレスリング。

そして日本剣道連盟では、居合道の昇段審査では、審査員に数百万円を渡したり接待をして金銭を渡して昇段を通してもらうという不祥事というか慣習。

まだまだ今の日本のスポーツ会にはたくさんの膿があるような気がしているが君はそう思わないか?

まとめ

東京パラリンピックを2年後に控えた今、まさにスポーツに対して非常に注目が浴びているが、それに呼応してたくさんのスポーツ界の不祥事やパワハラ行為などが相次いでいる。

できればすべての膿を出し切った形で各スポーツ界の健全な運営がなされていくように私は願っている。

この日本体操協会に関していえば、もっと周りの人間たちが協力していくことで健全性を得ていくことができるはずなので、塚原千恵子・塚原光男夫妻に積年の不満を抱いているものは、手を取り合ってもらいたい。