水産高校出身の18歳Jリーガー菅大輝 そのプレースタイルは?父親がコーチってホント?

2019年10月8日

 

今日は2016年に高校生ながらJリーグにデビューした北海道コンサドーレ札幌の菅大輝について話してやろう。

そのあどけない顔は皆が思い描くJリーガー像とはかけ離れているかも知れないが、菅大輝は今最も将来性のある若手選手としてにわかに注目を浴び始めている。

高校を卒業したばかりにもかかわらず既にJ1リーグの舞台で堂々たる戦いを見せている菅大輝。

そんな菅大輝のこれまでの経歴や意外な一面などまとめて聞かせてやろう。

【菅大輝】サッカー選手になっていなければ魚をさばいていた

菅大輝は港町小樽出身。

3歳で地元サッカー少年団に入りサッカーを始めたというから驚きだ。

これは父親がその少年団のコーチだったのが大きな理由だそうだ。

3歳と言えば、まだアンパンマンが好きな年頃であろうに父親という存在の大きさを感じさせるな。

その後は小樽の小中学校に通いながら、北海道コンサドーレ札幌の下部組織に所属。

高校も地元の小樽水産高校に進学し、小樽で学業にいそしむ一方、札幌でサッカーをするという生活を続けていた。

札幌と小樽は車を使っても1時間かからないくらいの距離であるから、おそらくは父親や母親が菅の送り迎えをしてくれていたのであろう。

小樽水産高校では実習でサバ缶やチクワの生産をしていた菅大輝。

魚をさばくもお手のものだと話している。

親戚が小樽で寿司屋をしている事もあって、「サッカー選手になっていなければ魚をさばく仕事をしていたと思う」とも語っている。

確かにこの男、良く見ると小樽の魚市場にひょっこり働いていたとしても全く違和感の無い顔をしている。

【菅大輝】その経歴は華々しい 常に年代別日本代表に選出

そんな素朴で意外な一面を持つ菅大輝であるが、サッカー選手としての経歴については実に華々しい。

U-16日本代表、U-17日本代表、U-18日本代表、U-19日本代表と、15歳以降、年代別日本代表に常に選出されてきている。

2014年に開催されたAFC U-16選手権では、チーム最多得点を挙げている。

2016年高校3年時には北海道コンサドーレ札幌U-18に所属しながらトップチームの試合に出る事が可能になる二種登録選手となり、それと同時期に小樽水産高校から通信制高校へ転学している。

二種登録された選手は将来的にプロ契約を取り付ける可能性が一気に高くなる。

菅大輝もこの二種登録を転機に、「魚をさばく」道から「ボールをさばく」道へと覚悟を決めたのであろうな。

【菅大輝】二種登録選手としてJ2優勝、J1昇格を経験

菅大輝が二種登録されたシーズン、北海道コンサドーレ札幌はJ2で戦っていた。

菅大輝は4月のFC町田ゼルビア戦に交代出場しJリーグデビュー、この試合での積極的なプレーぶりが評価され、次節ファジアーノ岡山戦で先発スタメンとして出場する事となった。

この時菅大輝は17歳6カ月30日、クラブの最年少先発出場記録を更新した。

二種登録の選手は育成段階にある選手であり、リーグ公式戦に先発出場を果たす様な選手はなかなかいない。

北海道コンサドーレ札幌下部組織の育成に定評があるとは言え、異例のスピードでのトップチーム昇格、スタメン獲得は札幌サポーターに取っても驚きであったであろう。

その後、北海道コンサドーレ札幌は菅大輝の活躍もあり、見事J2リーグで優勝、同時にJ1への昇格を決める。

優勝を決めた試合の後に行われたビールかけには菅大輝は未成年であるので、参加が叶わなかった様だ。

菅大輝がビールの代わりに水をかけたという噂もあったが、実際はクラブスタッフによって別室に連れていかれ、優勝カップなどをスマホで撮影していたというのが事実だったそうだ。

【菅大輝】2017シーズン プロ契約 春季キャンプでは小野伸二からお金の使い方を教わる

二種登録での活躍が評価され、菅大輝は2017年シーズンから待望のプロ契約をクラブと交わした。

シーズン前の春季キャンプでは元日本代表のスター選手小野伸二と同部屋となったそうだ。

小野伸二と言えば、二度のワールドカップ出場、ヨーロッパでも成功を収めた日本サッカー界きってのスター選手だ。

18歳の菅大輝にとっては雲の上の存在であったであろう。

小野伸二から菅大輝は様々な事を学んだそうだ。

それはサッカーに関する事だけでなく、何とお金の使い方までも指導されたそうだ。

確かに、つい1年前までは高校で魚をさばいていた少年がプロサッカー選手となって大金を手にするのだから、もしかしたらサッカー以上にお金の使い方について知る事は重要かもしれぬな。

小野伸二も若くしてプロサッカー選手になっているし、周りに金で失敗した選手を沢山見てきたのであろう。

【菅大輝】プレースタイルは豪快な左足 札幌のメッシとも

2017年シーズン序盤はなかなか出場機会に恵まれなかった菅大輝であるが、4月の対ヴァンフォーレ甲府戦以降は全試合にほぼ先発メンバーとして出場している。

未だゴールこそ挙げていないものの、その存在感はチーム内でも日に日に増している様だ。

菅大輝は身長171㎝体重69㎏と、小柄ではあるが非常にがっちりとした体格をしている。

利き足である左足を使ったドリブル突破からの強力なシュートが持ち味の選手である。

さすが3歳からサッカーを始めただけあった、そのボールテクニックも巧だ。

こんなプレースタイルを知っている札幌サポーターは、期待を込めて菅大輝を「札幌のメッシ」と呼んでいる。

小柄でありながら力強さを感じさせるドリブル。

スピードがあり重そうなシュート。

確かに世界的スーパースターであるメッシのプレースタイルに似ているかも知れぬな。

【菅大輝】今後への期待

J1リーグ初参戦ながら、北海道コンサドーレ札幌のレギュラーポジションを勝ち取った菅大輝。

その目標としては今シーズンのチームJ1残留が最優先であろう。

北海道コンサドーレ札幌はメンバーの中に占める北海道出身者が多いクラブだ。

まさに地元のクラブであるのだ。

菅大輝も北海道出身選手として、このチームでプレーし続ける事を希望しているだろう。

しかし、そこはシビアなプロの世界、既にこの18歳ルーキーが他のJ1クラブにもマークされているのは間違いない。

仮に今シーズン、北海道コンサドーレ札幌がJ2降格の憂き目にあったとすれば、当然、菅大輝の争奪戦が始まる事も十分考えられる。

こればかりは本人の意志だけではどうにもならない部分もあろうと思うが、札幌サポーターにとってはこのニューヒーローが札幌を去る事など考えたくもないであろう。

今後の菅大輝の活躍には引き続き注目していくとしよう。






















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Posted by jopper